当院の役割は、三浦半島地域の医療機関、介護施設、地域の先生方、医療従事者、行政及び地域住民と横須賀共済病院を受診してくださる皆さんとの円滑な連携を作り、地域包括ケアシステムをつくることです。

以前のように、一つの診療所や病院のみでは、患者さんの診断から治療、経過観察までの全てを行うことは、現在の医療環境では難しくなっています。急性期の治療が終わったら、今までとおり、お住まいの地域で安心して暮らせるように医療の面でサポートします。

地域包括ケアシステムとは?

医療・介護が必要になった高齢者が、住み慣れた自宅や地域で暮らし続けられるよう、「医療・介護・介護予防・生活支援・住まい」の五つのサービスを一体的に受けられる支援体制です。

地域連携図

入院医療

当院は今後、高度急性期(専門的な入院治療を多くの地域の皆さんに提供できるような体制)へシフトしていく必要があります。「必要な時に適切な医療を適切な場所で最小の費用で受ける」医療への転換が必要です。この事は、以前の「病院で治す」医療から高齢化社会にあった「地域全体で、治し・支える」医療への転換でもあります。
そこで、当院の地域連携センターでは、ご紹介を受ける(前方連携)地域連携室、急性期医療が終わった方をご紹介する医療福祉室・退院支援室がこれらの機能を取り纏め、ご紹介⇒診療⇒入院治療⇒退院・転院⇒かかりつけ医を一元管理しております。
さらに急患のベッドを確保するための病床管理室、病状・不安・療養生活などの看護相談室を設置し、適切な医療を適切な場所で提供できるようなシステムづくりを目標にしています。

これからは・・・

「病院完結型」から「地域完結型」医療体制への転換です。
入院・外来医療を含めた医療機関の機能分化・強化と連携に取り組み、医療提供体制をつくる事です。このためには、医療従事者のみならず、地域住民の皆さんとも情報を共有し連携していくことにより、初めて地域医療を守っていくことが可能になると考えますので、ご理解とご協力の程よろしくお願いします。

横須賀共済病院は、救急・急性期・専門医療が必要な、いざという時に、信頼され、安心される病院を目指しています。