2009年卒業 研修生からのメッセージ

【2年間の研修生活を終えて】 初期研修医 坂本 麻実

私は平成18年4月から2年間横須賀共済病院で初期研修を行いました。
振り返るとあっという間でしたが、毎日とても充実していたと思います。
横須賀共済病院は地域中核病院として、おもに三浦半島地域の急性期医療を支えています。
病床数も多く、医師を含め驚くほど多くのスタッフが忙しく働いています。
そのためcommon diseaseはもちろん、minor疾患に至るまで実に様々な症例を経験することができます。
私が当院での初期研修を志望した理由の一つに、救急外来当直体制があります。
研修医1、2年がペアを組んで、救急隊からの電話対応を含め、歩いて来院される方から救急車で搬送される方まで、
重軽症の区別なくファーストタッチすることになります。
トリアージから始まり、実際に診察し必要な検査・治療を行っていくことで非常に多くのことを学ぶことができます。
最終的には上級医の先生方のチェックがあり、その場で未熟な部分は指導をしてくれるため、患者さんにとっても安心ですし大変勉強になります。
毎回当直の顔ぶれが違うため、自然とたくさんの先生方のつながりが出来て日々の診療時のコミュニケーションが円滑になる上、
診療の合間には私生活や今後の進路についてなど様々な相談に乗ってもらえたりもします。
また、ローテートする科はある程度選択出来るとはいえ、全ての科を経験することは不可能です。
そんな中で、当直で様々な専門の先生の診療スタイルや考え方などを学べるのは、将来の専門分野を考える上でとても参考になりました。
実際、私も始めはなんとなく外科志望だったのですが、様々な科をローテートし、当直を含めてたくさんの先生方に出会って内科の面白さ、
奥深さに惹かれ、結局内科に進むことにしました。 一方で、地域の中核を担う急性期病院や救急当直体制が充実している病院はたくさんあります。
そのなかで私がここでの研修を志望した最大の理由は、この病院がもつ雰囲気の良さです。
病院見学に行った際に、当時の研修医の人たちが生き生きと楽しそうに仕事をしていて、研修医同士仲がよさそうだったのが印象的でした。
初期研修医は一学年16人いて、研修医室では各自机を与えられ、自由に話せる空間が確保されています。
毎日机を並べて遅くまで勉強し、時には担当症例の治療方針でお互いに議論を繰り広げたり、将来の進路についての悩みを語ったりと、
とても有意義な時間を過ごしました。
新米医師として学ばなければならないことは多く、体力的精神的に辛いことも少なくなかったけれど、
すぐ横に同じように頑張っている仲間に励まされて2年間無事に研修を終えることが出来ました。
この濃い2年間で築いた絆は、これからそれぞれ専門分野に分かれても一生の宝物となると思います。
もちろん指導する先生方も、より良い研修制度にしようと熱意ある方が多いし、病院としてもスキルシュミレーションなどの勉強会を始め、
研修指導にも熱心なほうだと思います。
私は良い職場環境とは、設備や待遇はもちろんですが尊敬できる良い上司・良い同僚に恵まれることではないかと思っているので、
この病院で2年間医師としての基本を学べたことはとても有意義だったと思います。
皆さんも病院を選ぶ際には、研修内容のほか、環境や自分との相性なども考慮してみると良いのではないでしょうか。

【初期臨床研修医を終えて】 川口 大輔 (研修期間:平成19年4月~21年3月31日)

私は当院で2年間の初期研修を行ってきました。
これまでを振り返ると、一時的には肉体的・精神的に厳しい時期もありましたが、本当に充実してまた有意義な2年間でした。
当院の特色は、第一に、三浦半島地域の中核病院であり、豊富な症例数が経験できるということです。
研修医が最初に働き出す病院に必要なものとして、一つは多くの症例が挙げられると思います。
いくら机上の勉強をしたとしても、経験しないことには理解が深まらないこともあるでしょう。
第二に、上級医/指導医のフォローや教育体制がしっかりしていることも重要です。
ただただ忙しく働いているだけで、自分が何をやっているのかわからない、これでは充実した研修を送ることはできないと思います。
また、研修医対象に1ヶ月に1回の研修医スキルシミュレーションを行ってくださることも、非常に勉強になりました。
人体模型を用いての、中心静脈カテーテル・胸腔ドレーンの挿入法、人工呼吸器の使用法など実用的なスキルを身に付けることができ、
実際に臨床の場で施行する際も不安や心配はほとんどありませんでした。
当院では、状況に応じて指導医が研修医に積極的に手技を任せることも少なからずあり、(もちろんしっかり勉強しよく理解していることが重要です)、
研修医の間に学んでおくべきとされる一通りの手技は経験できると思います。
当院では、研修医は月に4-5回救急当直業務をこなします。当直中は、ほとんど眠れないというのが実態です。
救急隊からの電話連絡を最初に受けることから始まり、診察・検査・診断に至るまで研修医の仕事ですので、やりがいは非常にあります。
もちろんその間では上級医のチェックもありますので、患者さんの不利益になるようなことはありませんし、間違ったアプローチも修正されます。
ここでcommon diseaseを含め多くの症例を経験できます。
また現体制では、当直の翌日は自分の仕事が終われば、その後は他の先生のサポートがあるため、
家に帰って体を休めることができるので通常業務に支障をきたすことは少ないと思います。
なによりも、忙しくても苦痛に感じないのは充実感があるからです。
また一次・二次救急の当直では1年目と2年目の研修医がパートナーを組んでいることも自分にとっては有意義なものでした。
1年目のころは、何をするにしても分からないことが多すぎて、2年目に助けられながら何とかその背中を追うように働いていたと思います。
2年目になると逆に自分が引っ張っていかなければならない。
そのためにはさらに自分が成長する必要があるので、2年間ずっとマンネリ化することなく常に刺激を受けたものだったと思います。
当院の研修医室は1年目と2年目がお互い気軽に行き来できるため、経験した症例を一緒にfeed backしたり、議論したりといったこともよくあります。
私自身のことですが、今後は、当院でさらに外科シニアレジデントとして3年間勤務することになりました。
実は、研修する前や研修当初はこのようになることは想像すらしていませんでしたが、
二年間研修していく間に「ここでもっと働きたい」と思うようになりました。
それは、多くの症例が経験できることや職場環境ももちろんありますが、なによりスタッフの先生方が、
研修医よりもずっと忙しいにもかかわらず生き生きとした表情で毎日働いていることが大きかったと思います。
どの病院で研修を過ごすか、人それぞれ重視するところは違ってくると思いますし、最も重要なのはもちろん自分自身だと思います。
ただ、職場環境や研修内容も重要であることは間違いないので、興味ある方は一度見学に来てください。
きっと惹かれるものがあると思います。

研修ローテーション(平成19年4月より、順に)  循環器内科(3Mo)、麻酔科/救急科(3Mo)、消化器内科(3Mo)、外科(3Mo)、小児科/産婦人科(2Mo)、地域保健.地域医療(1Mo)、放射線科(3Mo)、精神科(1Mo)、呼吸器外科(2Mo)、外科(3Mo)