呼吸器内科
お知らせ
1. 当院の結核病棟は、平成19年3月7日をもって閉棟致しました。2. 禁煙外来を行っています。お問い合わせは、当院内科外来にお願いします。
※禁煙外来についてのお知らせはこちらをご覧下さい。
3. 石綿外来を行っています。お問い合わせは、当院内科外来にお願いします。
4. 呼吸器科では、超音波付き気管支鏡 UC260F-OL8 Olympus を導入しました。
リアルタイムで穿刺可能で、ドップラーも使用でき、安全に生検が出来ます。
ご相談は、呼吸器内科医師 大河内まで御連絡ください。
ご紹介
診療の特色
当科は患者様の利益を最優先に考え、最良の医療の提供をスタッフとともに目指しています。
そのために、近隣の呼吸器関連病院及び地域の開業医との連携がスムーズです。
研修医や若手の医師が多くの経験ができ、よき医師になれるよう教育にも配慮しています。
診療内容
一般診療:呼吸器感染、COPD(肺気腫)、喘息、そして肺癌など多くの呼吸器疾患に対応できるよう努力しています。特に地域がん診療拠点病院である当院として、呼吸器外科とセンター化して肺癌・胸膜中皮腫などの呼吸器悪性腫瘍を主体に医療をしていくことを目標としています。
当院の最大の特徴として、呼吸器疾患の専門の病理医が2名いることで、迅速で的確な病理診断が得られます。その診断に基づき、呼吸器外科・放射線科医とカンファランスを開き総合的に治療方針を検討します。
癌診療においては当院で治療を受ける際には告知が原則となりますが、詳細については主治医と相談してください。セカンド・オピニオンについても患者様の希望を尊重し協力します。抗癌剤治療は、外来化学療法室において通院治療が可能で患者様にも好評を得ています。
緩和医療・終末期医療についても勉強しており、当院の緩和ケア・チームと協力し患者様のみならず御家族のこともケアするようにしています。また、在宅医療を専門とした開業医との連携もできています。
・結核医療:結核病床は閉棟されましたが、結核については長年の経験を生かし、横須賀市保健所と協力して結核医療を継続しています。
・禁煙外来:保険による禁煙診療を行っています。看護師・薬剤師の協力を得て、禁煙希望者には積極的に指導を行っています。
・石綿関連胸膜・肺疾患:造船の町横須賀では、石綿関連呼吸器疾患の患者様が多くいらっしゃいます。労働局と協力し、労災手続きや健康管理手帳の申請のお手伝いもしています。
・健診業務:当院健康管理センターで行われる、胸部レントゲン・胸部CT・呼吸機能検査の評価は当科が責任を持って判定しています。
院内カンファランス:毎週水曜日の内科全体のカンファランス、週2回の呼吸器病棟カンファランス、週2回の呼吸器専門病理医とのカンファランスを行っています。また、月1度のCPC(解剖症例の検討会)に積極的に参加しています。
院外活動
・横須賀市保健所:横須賀市の胸部健診読影、一般健康診断、感染症診査委員会への参加。
・横須賀市医師会:胸部健診の読影。読影医師に対し2ヶ月に1度症例検討会を行っています。
胸部健診においては、横須賀市保健所・横須賀市医師会共催で、健診の肺癌発見症例の検討会を年1回行っています。(市内の二次精密検査施行医療機関と協力して)
所属病棟である呼吸器センターA棟9階・B棟9階では、気胸に対するドレーン挿入・気管切開術など外科的な処置、人工呼吸管理など総合的な手技を行うことができ集中治療室レベルの医療を行うことが可能です。スタッフは優秀で、各種認定看護師がおり患者様に最高のケアを心がけてがんばっています。
気管支鏡風景

超音波内視鏡有効例

- 後縦隔腫瘍
- 超音波下針穿刺
主な取り扱い疾患
| 疾患名 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 肺癌 | 胸膜中皮腫 | 慢性呼吸不全 | 気管支喘息 | 肺気腫 |
| 石綿関連胸膜・ 肺疾患 |
肺炎 | 肺結核・ 非結核性抗酸菌症 |
肺真菌症等の感染症 | 間質性肺炎 |
| サルコイドーシス | 慢性気管支炎 | 気管支拡張症 | 睡眠時無呼吸症候群 | その他の 呼吸器関連疾患 |
診療実績
2009年 入院患者延べ件数の一覧です。
気管支鏡は年間約600件(その内、透視下の生検は約200件、超音波内視鏡検査は約50件)。
| 疾患名 | |||||||
| 肺癌 | 悪性中皮腫 | 気管支喘息 | 間質性肺炎 | 肺気腫 | 結核 | 肺炎 | |
| 件数 | 646 | 27 | 41 | 48 | 19 | 6 | 172 |
専門用語の解説
わかりにくい病名について簡単に解説いたします。
個々の患者さんの病名・病状については主治医にお問い合わせください。
| 専門用語 | 解説 |
|---|---|
| 超音波気管支鏡 | 通常の気管支鏡は、胃カメラのように内部の観察を行いますが、超音波内視鏡はそれに加え、超音波で気管の外の構造を観察し、リンパ節等の評価を行い、組織の採取まで可能です。 |
| 肺炎 | 一般に肺炎という場合には、細菌(ウイルスやカビは除く)によるものを指します。高熱、咳や痰が見られます。抗生剤投与で改善することが多いのですが、進行の早いもの、抗生剤の効かないものなどあり、いまだに油断の出来ない病気です。高熱・咳・痰がみられたら、早めに医療機関を受診し治療することが必要です。 |
| 気管支喘息 | 空気を通す管が発作性に細くなり、息切れを生じます。喘鳴といわれる息を吐く時にゼーゼーとする音が特徴的です。小児期に発生することが多いのですが、成人になって起きることもあります。また、咳のみの症状のこともあります。症状の軽いうちに治療すれば、簡単に治療されます。夜間の咳が続く場合、息を最後まで吐き切る時に、喘鳴やせき込むことがある場合には、早めに専門医に御相談下さい。 |
| 肺気腫 | 肺は空気が出たり入ったりする肺胞と呼ぶ風船がたくさん集まって出来ています。肺気腫のほとんどは、長期間の喫煙によって、空気中の酸素を取り込む役割をはたす肺胞が、破れて癒合することにより発現します。肺が使い古したゴム風船のように伸びきってしまい、縮むことが上手にできないため、空気の出入りが悪くなり、息切れが現れる病気です。喫煙が原因と考えられていますので、禁煙が第一の治療です。 |
| 肺線維症(間質性肺炎) | 一つ一つの肺胞をつなぎ止めて一つの大きな風船である肺を形作っているものを間質といいます。この間質の部分が厚くなると、肺全体が硬くなって縮んでしまい,膨らみにくくなります。そのことにより空気が出入りできなくなり,さらに間質が邪魔をして,酸素を血液中に取り込みにくくなります。こういう病気を総じて肺線維症(間質性肺炎)といいます。診断が難しく、診療できる医療機関は限られています。 |
| マイコプラズマ肺炎 | オリンピックの年に流行するという特徴がありましたが、最近はオリンピックの年に関係なくよくみかけます。小児・若年成人が中心で、症状は発熱、咳といった風邪の症状と変わりありませんが、長期にわたって痰の出ない咳が続くといった特徴があります。早目に専門医を受診し、レントゲンや血液検査を受けることが必要です。 |
| 肺結核 | 治療法の進歩により罹る人が少なくなっていますが、現在でも多くの発症者がいます。以前感染していた人が、病気等で体力が落ちて再発する場合と、若い人が不規則な生活を送り体調を崩し感染してしまう場合があります。感染性が強いと判断されると、隔離するため結核病棟への入院を勧告される場合があります。結核病棟は減少しており、遠方への病院にまで行くこともあります。キチンと治療すれば治る病気ですが、半年の内服継続が必要で、いい加減に治療すると、耐性菌が出現し大変なことになります。 |
| 胸膜中皮腫 | 胸膜(昔の肋膜)より発生する腫瘍。石綿(アスベスト)との因果関係が深いとされています。診断が困難で、また有効な治療法も確立されていない疾患です。当院は以前より本疾患に関わっており、診断・治療について、豊富な経験があります。現在、他院と協力し症例の検討を行っています。 |
| 過敏性肺炎 | 家の中のカビ、鳩等の鳥のホコリなどに肺がアレルギー反応を示して起こす肺炎です。日本では梅雨時期に起きる夏型の過敏性肺炎が有名です。原因から離れるとよくなりますが、繰り返し暴露することで、慢性の肺線維症になる場合もあります。 |
| 喫煙と呼吸器疾患の関係(受動喫煙と third hand smoking) | タバコの害についてはよくお聞きになっていると思います。喫煙は慢性呼吸器疾患の大きな原因となります。肺気腫や慢性気管支炎では統計学的にも,喫煙が主な原因であることが明らかにされています。喫煙を続けることによって、肺気腫がさらにに悪化したり、喘息発作を誘発したり、さらには呼吸器感染症をおこしやすくするなど,呼吸器そのものに非常に悪い影響を与えています。さらに呼吸器だけではなく、動脈硬化をすすめ、心筋梗塞や狭心症、脳卒中の原因になることが知られています。さらに最も怖いのは、肺癌、咽頭癌、舌癌、食道癌などを引き起こす誘引となることです。呼吸器の患者さんにとっては「あなたの健康を損ない、病状を悪化させるので、絶対に吸ってはいけません」と理解してください。受動喫煙による健康障害は明らかですが、煙草煙の直接曝露だけではなく、最近はthird hand smokingといわれる煙草臭による健康障害も問題になっています。御自分及びその大切な人を守るためには禁煙が大事です。禁煙外来がお手伝いします。 |
| 肺炎球菌ワクチン | インフルエンザワクチンとともに、呼吸器感染症の予防となります。特に、高齢者及び小児において予防は大切です。肺炎球菌という一般的な細菌性肺炎の原因菌に対する予防であり、肺炎全体に対するものと誤解されないようにお願いします。 |

















