乳腺センター|専門分野のご紹介

 

乳腺センター

 乳がんは近年急速に増加しているがんであり、女性では、すべてのがんのうち死亡率第4位、罹患率(病気にかかる人の割合)は第1位です。これは生涯で約12人に1人が乳がんになる計算です。当院でも増え続ける乳がんの患者さんに対し、横須賀以南の三浦半島で唯一乳腺専門医が常勤する施設として、乳がんの標準治療(多くの証拠を積み重ねた、最も効果が証明された治療法のことです)を提供すべく、2016年1月より乳腺センターを開設し、診療にあたっております。

 乳がんは40歳代からご高齢の方まで、幅広い年齢の方がかかる病気です。当院では地域性もあり60~70歳代の比較的高齢の患者さんが多く、進行した乳がんの患者さんも多いのですが、薬物療法、手術療法、放射線療法を組み合わせ、個々の患者さんに適した治療を行っております。また総合病院の強みを活かし、他科と連携し、他の病気も持った患者さんでも、より安全に治療を受けられるように力を入れております。

 手術は年間約120例の乳がん手術を行っており、乳房の一部のみを切除する乳房温存手術や、形成外科専門医と協力しての乳房全摘後の乳房再建手術も積極的に行っております。特に2013年から人工物を用いた再建手術が保険適応となり、再建術を行う患者さんも増えてきております。

 また、乳がんの早期診断のため、ステレオガイド下マンモトーム生検やエコー下吸引針生検なども行っており、まだしこりを作る前の早期の乳がんの診断に努めております。

 患者さんが安心して治療を受けられるように、外来から認定看護師が関わって治療に対する不安の相談に乗り、治療に前向きに向かう支えになれるようこころがけております。また手術前や、術後の治療の説明については、専門医がゆっくり時間をかけてお話できるように、専門の外来枠を設けております。抗がん剤治療が必要な方も、専門の化学療法室でリラックスして治療が受けられるようにしております。

 今後とも横須賀において安心して乳がんの治療を受けられるように努めて参りますので、宜しくお願い申し上げます。

名 称 解 説
乳房温存手術 原則として当科では、乳癌の大きさが3cm以下で、病変の拡がりをMRIなどで診断し、整容性が保たれる症例を適応としています。術後に放射線治療をし、再発の危険性を少なくします。
乳房再建術 乳房切除後に自分の組織を用いて人工の乳房を作成する方法、人工物を入れる方法があります。当院では形成外科専門医と協力して行っており、いずれも健康保険の適応となります。