ごあいさつ

院長挨拶

 病院長の長堀です。このページを開いていただき有り難うございます。この横須賀共済丸はどこに向かっていくのか、どんな船を目指しているのか、述べたいと思います。

 当院はことし創立110年目となりました。日本海海戦で、世界中がとうてい相手にならないだろうと予想していたロシアに勝ちました。その次の年、1906年に海軍の病院として建てられました。初めは医師がたった1名、わずか20床だったそうです。

 今ではベッド数が747床で2015年の手術数は6800件、職員数1450人、救命救急センターをもち、がん診療連携拠点病院、地域医療支援病院の指定を受け、初期研修医が33人、DPCⅡ群病院と県下でもトップクラスの機能をもつ病院となっています。

 理念にありますように、“いつでもクオリティの高い医療を提供でき、地域でなくてはならない病院”を目指してきました。もう少し自分なりにイメージを膨らませてみます。

「マグネットホスピタルでありたい。」

 患者さんには、治療をうけるならどうしてもこの病院でしたいと思われる魅力をもつ、職員にも、ここで働くと重症も救急のかたも多く大変だけれど、やりがいがあって楽しいと思ってもらえる病院作りです。そして、

「変化に柔軟に対応できる病院でありたい。」

 ダーウインに有名な言葉があります。“最も強い種が生き残るのではない、最も賢い種が生き残るのではない、生き残るのは変化に対応できる種だ。”と。医療へのニーズも、社会の体制もどんどん変わっています。私が若いころ、手術をするかどうか迷う年齢は70歳、今は90歳を超える方にも肉体年齢に応じ、緊急やがんの手術を行う時代となりました。

 2014年には一時縮小した小児科が復活し現在8人のスタッフで、新生児のICUも含め周産期医療に情熱を燃やしています。2015年は心臓外科のスタッフが3人増え、技量・チームワークに優れた診療が行えるようになりました。もともと循環器内科は、特に不整脈のアブレーション治療で日本トップクラスの実績をあげており、極めて診療能力の高い循環器センターとなりました。高機能のエンジンが次々に増えているのは、頼もしいことです。

 外科系はいずれもポテンシャルが高く、がんの手術では胃、大腸、肺、前立腺、腎など日本トップ50に入る手術数を行っております。今年からは乳腺センターを立ち上げ、専門医が主導する乳がん治療をより充実させていきます。
 また、ナース、薬剤師、リハビリテーション、臨床工学士など各部門に優れたエキスパートが揃っておりますが、これをチーム化し入院治療の質を高めるようにいたしました。なお、検査科はISOの国際基準を有する専門家集団であり、高度な臨床検査を行っております。

 インフラとしましては、昨年320列、最新式の3台目CTが増備され、この2月に3テスラ、やはり最新式の3台目MRIと7台目の血管造影装置を設置いたします。フル稼働で余裕がなくご迷惑をおかけしてきましたが、解消できそうです。
また、救命救急センターにICUとHCU(High Care Unit)がありましたが、重症の入院患者さん向けのICUを新設いたします。より質の高い診療に貢献するようにいたします。

 三浦半島で安心して医療を受けていただけるよう、行政、医師会、他病院のかたがたとしっかり協力して、引き続きネットワーク作りに取り組み、急激な高齢化という大波を乗り越えていきたいと考えております。

 10年後、20年後にも揺るがない体制ができますよう、今後ともご協力のほどお願いいたします。

平成28年4月
横須賀共済病院 病院長 長堀 薫