DPC制度

 DPCとは、急性期入院医療を対象とした診療報酬の包括評価制度であり、その本質は医療情報のデータによる標準化と、情報公開による透明化にあります。
 当院は平成18年よりDPC対象病院として、地域の急性期医療を担ってきました。その中でも、大学病院と同等の能力をもつ高機能病院として、平成24年度より厚生労働省からⅡ群指定を受けており、現在もその機能を維持しています。


病院指標と公開の目的

病院指標とは、全国共通のルールで集計した指標であり、病院を客観的に数字で示したものです。横須賀共済病院を利用する皆様に、病院の特徴や医療提供体制について理解を深めていただくことを目的として公開しています。


現在公開されている指標の共通の定義について

  • 平成27年4月1日~平成28年3月31日までのデータを使用しています。
  • 保険適用のデータのみ使用し、事故や労働によるけが等の保険外データは入っていません。
  • ICD-10とは世界保健機関(WHO)が作成した疾病分類のことです。
  • DPCコードとは、入院中に治療した病名と診療行為を、全国統一のルールでコード化したものです。

DPCデータによる病院指標

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
入院日時点での年齢を基準として、10歳毎に分けた年齢階級別に退院件数を集計しています。

【定義】
・患者数の数え方は、1入院毎です。一人の患者さんが2回入院した場合は、2件で集計しています。
・年齢階級は10歳毎に集計し、90歳以上は一つの階級として集計しています。
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 678 257 407 707 1118 1802 4244 5882 3516 566
【解説】
地域医療支援病院、地域がん診療連携拠点病院、DPCⅡ群病院(大学病院本院に準じた診療密度と一定の機能を有する病院)である当院は、救命救急センターを持ち、地域医療の中核として、質の高い医療を新生児から高齢者までの幅の広い年齢層の患者さんに提供しています。

新生児のICU(集中治療室)があり、0歳代の患者さんが多く入院しています。若年層では、周産期を含めた産婦人科の患者さんが多く入院しています。
40歳代以降では、心疾患(狭心症、虚血性心疾患と不整脈)、悪性腫瘍、良性腫瘍の患者さんが多くなり、80歳代以降では上記疾患に加えて白内障、高齢者の救急疾患としての肺炎、大腿骨骨折の患者さんが多くなります。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
診療科別のDPC症例数上位3つと、その平均在院日数(自院)、平均在院日数(全国)、転院率、平均年齢を示したものです。

【定義】
・各診療科を退院した症例を、DPCコード毎に集計しております。
・DPC名称とは、DPCコードを分かり易く名称化したものです。
・症例数が10件未満のものは「-(ハイフン)」表記となっています。
・平均在院日数(自院)とは、DPCコード毎の入院日から退院日までの平均日数です。
・平均在院日数(全国)の数字は平成27年度のDPC対象病院の全国平均在院日数を掲載しています。
・転院率とは、DPCコード毎の症例数のうち、他病院へ転院することとなった患者さんの割合を示しています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈、経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 623 4.84 5.68 0.00 62.84 PDF
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患手術なし 手術・処置等1-1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 463 3.15 3.07 0.22 69.79 PDF
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1-なし、1,2あり 手術・処置等2なし 418 4.73 4.87 0.00 69.68 PDF
【解説】
・横須賀共済病院 循環器内科では、カテーテル心筋焼灼術・植え込み型除細動器(ICD)・ペースメーカー・両心室ペースメーカー・心カテーテル治療(PCI)・PTCA・ステント・DCA・ロータブレーター・バイパス等さまざまな症例に対応しており、症例数も多くなっています。
・我々スタッフは、患者さんの症状を改善するために24時間体制で診療しています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 124 12.21 10.93 3.23 74.18
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。)その他の手術あり 手術・処置等2なし 110 11.91 11.98 0.00 72.51 PDF
060100xx03xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)内視鏡的消化管止血術等 副傷病なし 93 2.31 2.76 0.00 66.08 PDF
【解説】
・消化器内科で最も多い症例は短期滞在症例を除けば総胆管結石などによる胆管炎です。胆管炎の原因となる総胆管結石などを内視鏡(内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP))を用いて治療します。
・その次に多いのは肝癌(肝細胞癌・胆管細胞癌)になります。病態に応じてラジオ波焼灼療法、血管造影による治療(肝動脈塞栓術)、化学療法などを施行しています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99100x 肺の悪性腫瘍、手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 190 2.18 3.29 0.00 70.03 PDF
040040xx9904xx 肺の悪性腫瘍、手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-4あり 186 11.41 13.38 0.54 70.46
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上)、手術なし 手術・処置等2なし 181 13.55 14.34 3.87 74.03 PDF
【解説】
・呼吸器内科では呼吸器の癌に対する検査を目的とした入院が最も多くなっています。具体的には気管支鏡検査、CT下生検、局所麻酔下胸腔鏡検査などが挙げられます。
・呼吸器の癌では、肺癌が最も多く、次いで胸膜中皮腫などが挙げられます。これらの癌に対して、抗癌剤などによる治療目的の入院が2番目に多くなっています。
・3番目に多いのが、肺炎治療による入院となっています。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満)、手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-3あり 副傷病なし 56 20.75 18.08 23.21 70.84 PDF
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満)、手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 33 13.55 15.80 9.09 75.61
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上)、手術なし 手術・処置等2なし 20 9.20 14.34 40.00 84.35 PDF
【解説】
・神経内科は脳(および脊髄,末梢神経,筋肉)の病気を診る内科です。精神科,心療内科,神経科など似た名前の診療科が「こころの病気」を診るのとは領域が異なります。脳を含めた神経系は、全身に分布し身体のコントロールを行っているため、神経内科で診る疾患は多岐にわたります。
・最も頻度の高い疾患は脳卒中の一病型である脳梗塞です。脳梗塞は発症して間もない(超)急性期の診療が最も大切で、脳神経外科や救急科と協力して24時間体制で、tPA静注治療(血栓溶解療法)を含めた(超)急性期治療に取り組んでいます。
・その他、てんかん・けいれんの救急治療,認知症や神経難病の診断に力を入れています。
・神経難病の患者さんは、合併症として嚥下・呼吸障害を来しやすく、その結果起こりやすい肺炎の治療も一般内科医として行っています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし 104 4.95 9.71 0.96 68.82 PDF
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-1あり 副傷病なし 75 11.63 15.39 4.00 68.24 PDF
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全手術なし手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 60 10.48 13.64 3.33 74.58
【解説】
・腎臓のはたらきが正常の10%から15%以下になると、透析などの腎代替療法(腎臓のはたらきを代行する治療)が必要となります。血液透析を開始する前段階として、内シャントを作成をしておく必要があり、その血管手術のために入院する症例が腎臓内科では最も多くみられます。
・実際に血液透析を開始する段階となった場合には、再度入院となります。透析が開始となりましたら、内服薬の調整や食事療法の内容変更、透析条件などの調整などをおこないます。そして退院へむけて通院先(透析クリニック)の紹介や通院方法を調整したのちに退院(転院)となります。
・腎臓のはたらきが低下した慢性腎不全では、多くの合併症を有することがあり、それらの診断・治療のための入院は他の診療科とも連携して行っています。
内分泌糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 102 14.15 15.35 0.98 62.71 PDF
100060xxxxxxxx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 12 14.00 14.30 0.00 52.92
100210xxxxxxxx 低血糖症 - - 6.43 - -
【解説】
・当科では糖尿病とその他内分泌代謝疾患の診療を行っています。
・大部分を占める2型糖尿病とは、一般に皆様がイメージされる糖尿病で、生活習慣(過食、運動不足、肥満など)の改善のための教育入院を行っています。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫手術なし 手術・処置等2-4あり 副傷病なし 127 21.59 17.69 0.00 72.79 PDF
130030xx99x30x 非ホジキンリンパ腫手術なし 手術・処置等2-3あり 副傷病なし 38 21.13 18.19 2.63 64.26 PDF
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫手術あり 手術・処置等2-4あり 副傷病なし 33 26.15 36.93 0.00 70.64
【解説】
・血液内科に入院される、最も多い疾患は、悪性リンパ腫で、更にそのうちの非ホジキンリンパ腫です。
・DPCコード130030xx99x40xは、非ホジキンリンパ腫のうちB細胞リンパ腫で、化学療法としてリツキシマブを投与されています。下3桁30xは、T細胞リンパ腫などで、化学療法は施行されていますが、リツキシマブを投与されていない患者さんです。下6桁97x40xは、B細胞リンパ腫で、リツキシマブを投与され、更に輸血療法や、手術療法(リンパ節生検など)を受けている患者さんです。
・悪性リンパ腫に次ぐ疾患は、多発性骨髄腫で、化学療法を中心にした治療を行います。
・3番目に多い疾患は、急性骨髄性白血病で、4番目が骨髄異形成症候群で、同様に化学療法を中心とした薬物療法を行います。
・また、当科では無菌治療室を4床有しています。急性白血病の化学療法や、多発性骨髄腫、悪性リンパ腫に対する自家末梢血幹細胞移植時などで、使用しています。
・上記の悪性疾患以外にも、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性溶血性貧血などの指定難病や、血友病などの出血性疾患まで、幅広く血液疾患を診療しています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 148 12.10 17.41 0.00 71.40 PDF
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)腹腔鏡下胆嚢摘出術等 89 6.70 6.96 0.00 62.89 PDF
060040xx02x00x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍肛門悪性腫瘍手術 (切除等) 手術・処置等2なし 副傷病なし 78 13.15 18.36 0.00 67.77
【解説】
・当外科ではもっとも診療実績が多いのは大腸癌(結腸癌と直腸肛門の癌を合わせて大腸癌といいます)、個々に見ると一番多いのは結腸癌で、3番目は直腸肛門の癌です。ほとんどすべての手術を腹腔鏡で行っています。そのため在院期間は短く、結腸癌は12日間です。大腸の癌で化学療法が必要な患者さんも長期に入院する必要は無く、外来化学療法室で通院しながらゆっくりと治療を受けることができます。
・2番目に診療実績の多いのは胆石の疾患で、これもほとんどの症例で腹腔鏡下の手術を行っています。在院期間は最短で術後2日、ほとんどの患者さんは4日までに退院します。総胆管結石を合併された患者さんは、術後早い時期に入院継続したまま内科で内視鏡的に治療します。
・上記以外にも胃癌や肝臓・膵臓・胆嚢・胆管・乳腺などの悪性疾患も非常に多く治療しています。悪性疾患は長期の外来での通院が必要ですが、患者さんのお住まいの近所の診療施設と連携して診療を行っていくシステムもあり、患者さんの通院負担が軽くなるようにしています。
・すべての疾患は、疾患ごとに外来診療しており各疾患の専門医が治療に当たっています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-3あり 副傷病なし 87 16.24 18.08 32.18 75.21
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 76 3.05 3.15 0.00 63.93 PDF
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷手術なし手術・処置等2なし 副傷病なし 67 5.97 7.52 5.97 62.40
【解説】
・当院は地域の救命救急センターを有しており、脳神経外科では主に脳卒中や頭部外傷の救急医療に24時間365日対応しています。
・脳卒中とは脳梗塞、脳出血、くも膜下出血が主な疾患ですが、その中で脳梗塞(手術・処置なし)が最も多い症例となっています。
・脳梗塞とは主に脳の血管が詰まることによって脳細胞が死んでしまう病態のことです。状態によっては詰まりの原因の血栓を溶かすtPA静注治療(血栓溶解療法)や手術が必要なこともあります。
・次に多い症例は未破裂脳動脈瘤に対する検査や手術のための入院が多くなっています。
・脳動脈瘤は破裂するとくも膜下出血を発症する大変危険な病気です。MRIなどで動脈瘤が疑われる場合には脳血管撮影の検査を行い、必要に応じて開頭クリッピング手術や血管内手術(コイル塞栓術)を施します。
・頭部外傷は、軽症の場合には点滴などの内科的治療で十分ですが、脳挫傷や大量の血腫が溜まってしまう場合には、手術が必要になります。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 21 12.05 13.19 4.76 77.86 PDF
PDF
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。)ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等2-1あり 副傷病なし 20 24.60 25.69 0.00 72.40
050050xx0111xx 狭心症、慢性虚血性心疾患心室瘤切除術(梗塞切除を含む。)単独のもの等 手術・処置等1-1,2あり 手術・処置等2-1あり - - 28.59 - -
【解説】
・腹部大動脈瘤または腸骨動脈瘤に対する手術方法は、その根治性の高さから、外科的動脈瘤切除人工血管置換術を基本術式としています。
・ステントグラフト治療は、患者さんの状態や動脈瘤の形態で適応を判断し、よい結果が期待できそうもない症例では行っていません。外科的手術とほぼ同数で、行っています。
・大動脈解離や胸部大動脈瘤などの胸部大動脈疾患に対する手術も同様で、胸部大動脈疾患ではその約3分の1の症例でステントグラフト治療を行っています。
・心臓手術では、弁膜症と虚血性心疾患が合併する複合手術の割合が増加しています。弁膜症手術だけ、または虚血性心疾患の手術だけを行う手術は減ってきていて、弁膜症手術と同時に冠動脈バイパス術も行う症例が増加しています。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍手術あり 手術・処置等2なし 105 10.61 13.03 0.00 69.27 PDF
040040xx9904xx 肺の悪性腫瘍手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-4あり 34 6.91 13.38 0.00 61.09 PDF
040200xx01x00x 気胸肺切除術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 17 8.29 9.68 0.00 30.00 PDF
【解説】
はじめに:DPCコード別に検索するという手法のために同じ疾病であっても分類される場所が異なってくるので、同一の傷病名でありながら、本来の分類とは異なった分断・結合が生じてしまい、症例数が捻じ曲げられてしまうという最大の欠点が生じるためにこの解説の存在意義がある様です。

・呼吸器外科で最も多い症例(第1位)は、肺の悪性腫瘍です。肺の悪性腫瘍とは①原発性肺癌と②転移性肺腫瘍です。
①では「主要手術の術前、術後日数、症例数トップ3」でも解説のとおり肺葉切除を中心に手術をしますが、②は、大腸癌や腎臓癌その他、別の臓器に原発した悪性腫瘍が血行性に肺に転移したものを総称しますが、抗がん剤などの治療が有効でない、一時的にしか効かなかった場合に肺の腫瘍を手術で切除しますが、部分切除や区域切除などの比較的肺を切り取る負担が少ない手術となります。
・第2位の、他に手術をしない肺の悪性腫瘍症例は、原発性肺癌で手術の後に再入院して、点滴による抗癌剤治療(術後補助化学療法)を受けられる患者さんとなりますが、他のカテゴリーに分類されているので、1位、2位と同じ疾患名の症例は他の順位にもいらっしゃいます。
・他に若年者を中心として、肺に嚢胞ができている患者さんにおいて、嚢胞の破裂により自然気胸という疾患になることがありますが、この自然気胸、他に縦隔腫瘍の多くも切除の対象になります。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折人工骨頭挿入術 肩、股等 219 29.45 28.70 30.14 79.69 PDF
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎手術なし 手術・処置等2-1あり 55 3.16 3.11 0.00 70.76 PDF
160760xx97xx0x 前腕の骨折手術あり 副傷病なし 49 3.67 5.70 0.00 56.92
【解説】
・当院整形外科では、股関節近位部の骨折で入院される患者さんが最も多くなっています。ほとんどの患者さんは手術を受けられますが、元々高齢の方が多いため、術後のリハビリに時間がかかってしまうことがこの骨折の特徴ともいえます。最近では地域連携パスも用いて、リハビリ病院に転院される方の割合も少しずつ増えていますが、それでもまだ在院日数は比較的長くなっています。
・次に多くなっているのが、脊髄造影などの検査や保存的治療を目的として入院された患者さんであり、在院日数は比較的短期間になっています。前腕の骨折で手術をされる患者さんの場合は、手術翌日にも退院可能となるため、やはり入院期間は短くなっています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症手術あり 手術・処置等2なし 片眼 29 12.41 8.62 0.00 64.48
020200xx9710xx 黄斑、後極変性手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 27 13.00 7.99 0.00 68.19
020160xx97xxx0 網膜剥離手術あり 片眼 24 13.25 11.08 0.00 58.08
【解説】
・眼科で入院される患者さんのほとんどは手術目的です。
・白内障手術の患者さんが最も多いのですが、短期滞在手術等基本料という扱いなので、ここには表示されていません。
・白内障手術以外で多いのが、網膜硝子体疾患です。増殖糖尿病網膜症や網膜剥離といった、放置することで失明につながる重篤な疾患に対しては、早急に手術対応することを心がけています。
・網膜剥離の場合、近隣医療機関から当科にご紹介いただいた当日、もしくは翌日に手術を行うことがほとんどです。
・黄斑部の手術は、黄斑円孔や黄斑前膜といった疾患が適応となります。これらは緊急疾患ではありませんが、手術時期が遅れると術後の視機能回復に影響が出るため、早めの手術加療を勧めています。
・入院期間が全国平均より長いのは、術後の状態がかなり安定してから退院させていること、患者さんに対する術後点眼指導などに時間を割いていること、ガスを眼内に入れた患者さんの場合、安全性を優先してガスが消失する程度まで入院で診ていること、などが理由に挙げられます。
耳鼻いんこう科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 59 7.88 7.76 0.00 57.51 PDF
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 38 7.84 8.20 0.00 19.63 PDF
030428xxxxxxxx 突発性難聴 33 10.73 9.60 0.00 61.61
【解説】
・耳鼻いんこう科で最も多い症例は慢性副鼻腔炎で、内視鏡下の副鼻腔手術を行う患者さんになります。内視鏡下でナビゲーションシステムを併用することで、低侵襲かつ安全に施行しています。
・次に多いのは、慢性扁桃炎やIgA腎症などで扁桃摘出を受ける患者さんです。そのほか、突発性難聴や顔面神経麻痺、中耳炎の手術や頭頚部腫瘍や癌の患者さんが入院して治療を受けています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 183 8.86 7.59 9.55 74.13 PDF
11012xxx020x0x 上部尿路疾患経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 114 5.61 5.91 1.75 61.55 PDF
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等経尿道的前立腺手術 74 7.66 10.25 0.00 71.22 PDF
【解説】
・膀胱癌に対する最も多い治療は内視鏡治療(経尿道的膀胱腫瘍切除術)です。
・内視鏡で根治困難な場合には後日膀胱全摘が行われることがあります。転移がある場合は抗癌剤治療が中心となります。 
・結石に対しては主に内視鏡による治療(経尿道的尿路結石除去術)と体外衝撃波結石術が中心に行われています。
・体外衝撃波による治療は、日帰りで行っています。大きな腎結石に対しては腎臓に皮膚を通して直接いれる経皮的腎結石破砕術を行うこともあります。 
・前立腺肥大症の治療の多くはお薬によって行います。前立腺が大きいのに、薬が効かなかったりする場合には内視鏡による手術(経尿道的前立腺手術)を行います。
・現在ではレーザーが登場して、より低侵襲手術になってきています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂手術あり 手術・処置等2なし 26 2.42 3.54 0.00 72.15 PDF
180060xx97xxxx その他の新生物手術あり 11 5.73 6.84 0.00 47.82
080005xx01x0xx 黒色腫皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし - - 15.91 - -
【解説】
・形成外科の最も多い症例は眼瞼下垂症に対する手術のための入院です。眼瞼下垂(特に加齢によるもの)は東洋人に多い病態です。高度になると頭痛や肩こりの原因になることもあり、これが20年ほど前に報告/報道されてから全国的に増加しています。手術当日、患部を十分にクーリングすると合併症である眼瞼の腫脹/血腫が軽減出来るため、入院をおすすめしています。眼瞼下垂のタイプはいくつかあり、症例に応じた術式を選択し、おすすめする様に心がけています。
・次に多い疾患は良性腫瘍(その他の新生物)の摘出術を目的にした入院加療です。良性腫瘍は実に様々な種類があり、発生した部位や深さ、大きさで入院の日数が大きく変わります。術前の外来では、病変部位の写真を撮って、その写真上に皮膚切開のデザインを記すなど手術の流れや術後の瘢痕をイメージしやすくなるような説明を心がけています。
・3番目に多いのは皮膚の悪性腫瘍の手術目的の入院の患者さんです。皮膚の悪性腫瘍は残念ながら近年増加している疾患の一つです。手術に際しては良性腫瘍と同様に写真でのご説明を心がけていますが、悪性腫瘍は術中の所見で術式が変更される事も多く、それも含めての説明を行っています。術式選択から術後の化学療法など皮膚科と相談しながら少しでも安心して手術を受けていただけるように努めています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 104 7.86 8.97 0.00 70.67 PDF
080011xx99xxxx 急性膿皮症手術なし 50 10.78 11.97 0.00 61.50 PDF
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 21 2.19 4.38 0.00 60.00 PDF
【解説】
・皮膚科では、皮膚疾患全般診療にあたっています。
・悪性腫瘍については、悪性黒色腫に対しゼルボラフの投与を行っています。また、その他の悪性腫瘍も全般的にに扱っています。
・重症薬疹や水泡症も大量ガンマグロブリン療法、血漿交換、ステロイドパルス療法などの集学的治療を行っています。
・乾癬は生物学的製剤の投与、光線療法(ナローバンド、エキシマライト)など患者本位の診療を心掛けています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍子宮全摘術等 77 10.08 10.18 0.00 46.91 PDF
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍手術なし  手術・処置等2-4あり 副傷病なし 76 4.57 5.33 0.00 57.72 PDF
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍子宮筋腫摘出(核出)術 腟式等  手術・処置等2なし 73 2.05 3.39 1.37 37.48
【解説】
・子宮筋腫などの良性腫瘍の手術が症例数では最多であり、入院を要する悪性腫瘍に対する抗がん剤治療症例が次に多く、子宮頚部異形成(CIN)に対する円錐切除術症例も多くなっています。
・婦人科においても他の診療科同様に内視鏡手術が急速に普及しており、当院でも良性腫瘍の手術(子宮筋腫、卵巣腫瘍)では腹腔鏡手術を積極的に取り組んでいます。
・医療事故を防ぐためにも、必要に応じて内視鏡手術の専門家を招聘し、安全な内視鏡手術に取り組んでいます。地域の産科婦人科の基幹病院として、周産期管理入院、婦人科救急疾患なども積極的に受け入れています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満)手術・処置等2なし 124 6.60 5.72 0.81 1.60 PDF
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 79 5.53 6.17 0.00 0.00 PDF
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満)手術なし 手術・処置等2なし 58 8.88 11.59 0.00 0.00
【解説】
・小児科では肺炎や気管支炎などの呼吸器感染症の患者さんが多く見受けられます。小さなお子さんではRSウィルスやアデノウィルス、小学生以上のお子さんではマイコプラズマが原因になることが多いようです。
・当科ではアレルギー外来と内分泌外来を開設しており、気管支喘息、食物アレルギー、低身長、糖尿病、甲状腺疾患などの患者さんも診察しています。
・昨年は食物アレルギー負荷試験を19件、成長ホルモン分泌負荷試験を43件行いました。
・新生児科では分娩のストレスによる一過性の呼吸障害をみとめる新生児や予定日より早く生まれ低体重で肺が未熟な新生児を主に治療しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
がんのUICC病期分類(ステージ分類)とは・・・・
がんの進行度や広がり具合を表すものです。StageⅠが進行度が低く、StageⅣが最も進行した病気を表しています。ステージ分類の方法は、国際的に活用されている国際対がん連合(UICC)採用のがんの分類方法を基準としています。
(UICC TNM分類第7版準拠)

【定義】
・5大がんを、ICD-10毎に集計しています。
・患者数の数え方は、1入院ごとです。同一の患者が2回入院した場合は、2件で集計しています。
・初発と再発の患者数は分けて集計しています。
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 103 23 22 35 36 45 1 7
大腸癌 98 62 137 44 98 57 1 7
乳癌 52 31 7 - 33 26 1 7
肺癌 167 62 98 109 171 266 1 7
肝癌 14 11 11 - 22 115 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【解説】
胃癌、大腸癌の患者さんに対しては、外科・消化器内科で診療を行っています。胃癌は早期の症例は内視鏡治療を消化器内科で行っています。内視鏡治療では根治できない、比較的早期の症例は、腹腔鏡手術で治療を行っています。
外科で行う大腸癌の手術はほぼ全例で腹腔鏡下手術を行っています。早期の大腸癌は手術のみにより、根治が得られますが、進行大腸癌に関しては、術前あるいは術後に、化学療法も併用しています。腹腔鏡手術による低侵襲のため在院期間は12日程度で、非常に短くなっています。

乳癌は、乳房を温存する手術を基本とし、リンパ節転移を調べるために、従来の色素法だけでなくラジオアイソトープを用いたセンチネルリンパ節の検索も行っています。外科における癌治療は、侵襲は極力少なく、根治性の高い治療を患者さんに提供しています。

肺癌の患者さんに対しては、おもに呼吸器内科・外科、病理診断科、放射線科、化学療法室、緩和ケア部門で診療を担当しています。大きく分けて、診断、病期判定のための検査を呼吸器内科で管轄し、画像診断、病理組織診断の結果を待ち、キャンサーボードの場で個々の患者さんの体力、ADL、PSも加味して治療方針決定(外科手術になりうる患者さんでは手術適応の決定)を行っています。非小細胞肺癌の病期Ⅰ、Ⅱ期とⅢA期の一部の患者さんで、手術適応があり、患者さんが手術(手術アプローチも含めて)を希望された場合には、肺癌診療のガイドラインにしたがって適切な手術術式を選択しています。その他の病期の患者さんと小細胞肺癌症例では化学療法、放射線治療と緩和ケア療法のいずれか、ないしそれらの組み合わせによる治療を行っています。

肝癌はステージや肝機能・病変部位により手術・局所療法(ラジオ波焼灼焼灼療法)・肝動脈塞栓術など治療法を決定します。当院は様々なステージの患者が紹介来院するため、治療法や予後も様々になります。また、背景に慢性肝疾患を認めることが多く高率に再発します。そのため、定期的な画像検査を施行しその都度最適な治療法を選択します。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
成人の市中肺炎の患者さんを重症度毎に集計しています。

【定義】
・市中肺炎を、ICD-10毎に集計しています。
・市中肺炎とは普段の生活を送っている中でかかる肺炎のことです。
・平成27年4月1日~平成28年3月31日の期間に退院した症例から重症度毎に集計しています。
・症例数が10件未満のものは「-(ハイフン)」表記となっています。
・重症度分類は成人市中肺炎診療ガイドライン(日本呼吸器学会)による重症度分類A-DROPスコアを用いています。
・20才未満は集計対象外です。
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 24 10.13 57.42
重症度 1 88 12.81 75.00
重症度 2 97 14.86 80.96
重症度 3 53 14.64 83.17
重症度 4 29 12.59 84.62
重症度 5 - - -
不明 24 20.38 76.42
【解説】
患者数が最も多いのは中等症にあたる『重症度2』の97件となっています。また、『重症度0』の軽症の患者さんの平均年齢は約57歳ですが、重症度に相関して平均年齢も上がり、『重症度5』の超重症にあたる患者さんの平均年齢は約85歳で最も高い平均年齢となっています。このことから市中肺炎は高齢者の方ほど重症化の傾向にあることがわかります。

この指標には表されていませんが、緊急入院の患者さんが多くなっています。その他の疾病を含め多くの緊急入院患者さんを受け入れるために、急性期を脱した肺炎の患者さんは、連携している病院へ転院して頂き、安心して治療継続できる体制になっています。そのため、重症の患者さんでも在院日数の延長が見られません。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
脳梗塞に関連する傷病名毎に、その症例数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示したものです。

【定義】
・脳梗塞の関連疾患を、ICD-10毎に集計しています。
・症例数が10件未満のものは「-(ハイフン)」表記となっています。
・平均在院日数とは、傷病毎の入院日から退院日までの平均日数です。
・転院率とは、傷病毎の症例数のうち、他病院へ転院となった患者さんの割合を示しています。
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 12 6.92 69.67 0.00
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 -
I63$ 脳梗塞 3日以内 364 22.82 75.16 35.71
その他 25 23.44 76.60 32.00
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 30 8.70 74.93 6.67
その他 41 5.93 71.78 2.44
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> -
I679 脳血管疾患,詳細不明 -
【解説】
・脳梗塞は、主に脳神経外科と神経内科が入院の担当をしています。
・救急車等で緊急受診される発症3日以内の急性期脳梗塞が9割以上を占めます。比較的重い麻痺のある脳梗塞に対し、発症から4.5時間以内に治療を開始する血栓溶解療法や、カテーテルを使用した血栓回収術を積極的に行っています。
・急性期の治療後、継続して長く入院リハビリテーションを必要とする患者さんや、今後ご自宅へ帰るのが困難な方は、家族の方に院内のケースワーカーと面談して頂き、その後の転院について相談します。
・当院では皆様方にご安心いただけるように、治療内容やリハビリの進捗状況などを記載した「神奈川県共通脳卒中パス」を利用し、転院先との情報共有に努めています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
診療科別の手術症例数上位3つと、その平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢を示したものです。

【定義】
・Kコード(手術の点数表コード)により集計しています。輸血関連は除外しています。
・平均術前日数とは、入院日から手術日までの平均日数です。(手術当日は含みません。)
・平均術後日数とは、手術日から退院日までの平均日数です。(手術当日は含みません。)
・転院率は、術式ごとの全退院数のうち、他病院へ転院した患者さんの割合を示しています。
・症例数が10件未満のものは「-(ハイフン)」表記となっています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 680 1.50 2.89 0.00 64.22 PDF
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 365 1.94 3.07 0.00 69.96 PDF
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 153 1.68 2.07 0.00 59.69 PDF
【解説】
当院におけるカテーテル心筋焼灼術症例の内、約80%が心房細動症例であり、最近10年間の心房細動アブレーション患者総数(実数)は7000例を超えています。その長期成績(5年以上)は、発作性心房細動で90%、持続性心房細動で75%の症例で心房細動抑制率を示しています。また、手術時間は、発作性心房細動で2-3時間、持続性心房細動で3-4時間であり、また、独自の合併症対策による安全なアブレーションが可能となっており、本アブレーションは、当院において通常の治療となっています。最近では、多くの病院で心房細動アブレーションが行われるようになっているためか、他院での不成功例や他院で諦められた患者さんを紹介されることが増えており、これら患者さんにおいても約80%の成績を維持しています。

その背景には、当院で考案し、現在、全世界で施行されている拡大肺静脈隔離法を確実に行い、これを基礎に、その他の原因部位の徹底的な検索および焼灼を行う方法を継続していることが、当院において心房細動アブレーションが日常の治療となっている理由です。

カテーテル心筋焼灼術のためのカテーテル室は、3室稼動しており、各部屋には、最新の三次元マッピングシステムを装備しています。最も難しいとされる心房細動アブレーションを施行可能な医師が5名在籍し、1日に平均4例の心房細動アブレーションを行ない、治療はもとより、医師の指導体制や看護師・臨床工学士・放射線技師とのチーム体制も充実させています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 480 0.19 1.25 0.00 68.01 PDF
K654 内視鏡的消化管止血術 123 0.76 11.05 4.07 72.43
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 100 1.30 9.84 1.00 73.28 PDF
【解説】
消化器内科で最も施行されている手術は内視鏡的大腸ポリープ粘膜切除術です。午後に下部消化管内視鏡(大腸カメラ)を施行し、その後入院し、特別合併症がなければ翌日退院(1泊2日)になります。その次に多い手術は内視鏡的消化管止血術です。胃潰瘍や十二指腸潰瘍などからの出血を内視鏡的に止血します。主に緊急処置として施行します。3番目に多い手術は血管造影による肝動脈塞栓術です。肝細胞癌に対する治療として行われており、動脈に挿入してカテーテルから腫瘍部に対し抗癌剤の投与を行います。
呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 11 9.64 3.91 0.00 38.73
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
【解説】
呼吸器内科では、自然気胸に対する治療で行われる胸腔鏡下肺切除術が指標に挙げられています。これは自然気胸の治療を呼吸器内科で持続的胸腔ドレナージを行った後、軽快が得られなかった場合、迅速に呼吸器外科で手術治療を行っている結果を示しています。このように、呼吸器内科、呼吸器外科が緊密に連携して治療を行っています。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 123 3.95 4.59 1.63 68.50 PDF
K6146 動脈間バイパス造成術(自家血管使用) 39 3.31 6.59 2.56 69.49
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 24 5.96 10.33 4.17 72.58
【解説】
内シャントは、血液透析を行う上で必要なものです。血液透析では毎回2カ所針を刺し(穿刺)、血液を外に導くための穿刺と、血液を体内に戻すための穿刺が必要となります。腎臓内科の手術では、この内シャントを作成する手術が最も多いです。

内シャント手術は、動脈と静脈をつなげて流れの良い動脈の血液が直接静脈へ流れるようにします。それにより、静脈の流れも良くなり、血管が太くなることで、血液透析の際の穿刺が容易となり、透析のための十分な血液確保が可能となります。その一方で、ご自分の血管だけでこの内シャントが作成できない症例があります。そういった症例では人工血管を使用してシャントを作成します。

シャントは1度の手術で永久的に使用できるものではありません。血管が一部細くなった場合には、経皮的シャント拡張術(風船のついたカテーテルでの治療)が必要となったり、シャント閉塞(シャント血流が途絶)してしまったケースでは、カテーテルで固まってしまった血栓を除去する手術も可能です。しかし繰り返すカテーテル治療やシャント閉塞の場合には、他の部位に内シャントを作成しなおすケースもあります。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 156 1.64 5.23 0.00 64.38 PDF
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 149 3.30 8.38 0.67 71.46 PDF
K6335 鼠径ヘルニア手術 118 1.54 2.50 0.85 68.38 PDF
【解説】
外科で最も手術が多いのは、胆嚢結石症などの腹腔鏡下手術です。通常の腹腔鏡手術に加えて、若年女性には整容性の高い単孔式(通常の腹腔鏡下手術は4孔)の手術も行っています。術前日に入院し、早い人は術後2日目で退院します。2番目は結腸癌の腹腔鏡下手術です。術後2日前に入院し、術後4日目には食事が召し上がれるようになり、10日ほどで退院します。3番目は鼠径ヘルニア(脱腸)の手術です。腹腔鏡による場合と、皮膚を切開して行う場合があり、年齢・状態などを考慮して手術法を検討しています。術後2-3日での退院となります。

当科の年間手術数は1500例で,上記以外に多数の疾患に多数の手術治療を行っています。また、当科ではすべての外科手術にクリニカルパス(治療の予定表の様なもの)を用意しています。患者さんにご自分の病気とその治療についてクリニカルパスを用いて説明させていただき、ご理解いただいて効率的に安全な治療が行えるようにしております。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭) 75 1.04 11.17 17.33 79.48 PDF
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 55 1.71 20.69 23.64 66.40 PDF
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) 28 2.00 30.50 71.43 68.32
【解説】
脳神経外科では多くの頭部外傷の患者さんの治療にあたっています。頭部外傷の約1‐2か月後に頭蓋骨と脳の間に血液が徐々に溜まってきている病態を慢性硬膜下血腫と言います。血腫が増えて脳が圧迫されると、手術によってこの血腫を洗い流す必要があります。

脳動脈瘤は破裂によりくも膜下出血を引き起こします。一度破裂すると高い確率で再破裂を生じ病態が悪化してしまうので、再破裂予防の開頭クリッピング術が必要です。状況によってはコイル塞栓術などの血管内治療を選択することもあります。未破裂瘤に対しても将来の破裂予防のためにこれらの治療を施します。

脳内出血とは高血圧などにより脳内の微細な血管から出血している病態です。出血量により救命や機能改善を目的として血腫を除く手術が必要です。開頭手術の他に内視鏡を使用した手術も行っています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6171 下肢静脈瘤手術(抜去切除術) 26 1.00 1.00 0.00 66.58
K5551 弁置換術(1弁) 17 5.00 67.71 0.00 72.94
K5606 大動脈瘤切除術(腹部大動脈(分枝血管の再建)) 14 3.43 19.64 0.00 73.79
【解説】
弁膜症や虚血性心疾患の予定手術では、手術4日前に入院し、手術後は2週間ほどで退院される方がほとんどです。しかし、心臓の病気が悪化し、心不全となって緊急入院され、薬物治療で心不全が落ち着いても、心臓の病気のため自宅退院はできず、そのままの入院で手術が必要となる場合もあります。そうなると、手術後の回復も遅くなり、入院期間が延びてしまいます。心臓の病気は悪化する前に、適切な治療を行うことが、早期回復への近道です。

現在、下肢静脈瘤の手術はお休みしています。下肢静脈瘤の手術が必要な方は、他施設(横浜南共済病院など)へ紹介します。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 63 1.95 9.03 0.00 69.13 PDF
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 22 2.00 4.05 0.00 67.50
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 21 5.57 2.86 0.00 33.24 PDF
【解説】
はじめに:これより先のデータも、あくまでDPCコードより検索した結果ですので、本来の疾患分類ではなく正確な統計ではない、というのは「診療科別症例数トップ3」でもご説明したとおりです。

呼吸器外科で最も多い手術は、肺の悪性腫瘍に対する肺葉切除ないし肺全摘術で、次が部分切除術、その次が区域切除術です。肺の悪性腫瘍とは①原発性肺癌と②転移性肺腫瘍です。①においては根治手術として肺葉切除ないし肺全摘術を行うことが多いですが、高齢者や低肺機能の患者さんでは、部分切除術や区域切除術といった縮小手術で対応することもあります。

転移性肺腫瘍の症例では、部分切除で取り切れる場合にはそのようにしますが、大きい腫瘍や、肺門という気管支の根元の近くに腫瘍がある場合には、肺葉切除や区域切除で対応する場合もあり、これらの手術が当科での多い手術疾患の1位と2位となります。

手術アプローチは、約70%~80%の患者様に、低侵襲の胸腔鏡下での手術を行っており、肺葉切除以外に肺部分切除術や区域切除術でも多くは胸腔鏡下アプローチで行いますので、K514で分類されるものが多くなります。他に若年者を中心として、自然気胸の手術や、検診で偶然に見つかる事の多い縦隔腫瘍という疾患に対しても、ほとんどの場合で胸腔鏡下手術で対応が可能です。

これらも胸腔鏡下アプローチで行いますので、K513で分類されるものが多くなります。また,当院の地域的な状況より、造船所での勤務者において職業性の石綿吸入曝露により、二次性に肺癌や悪性胸膜中皮腫を発症する患者様も多く、組織診断のための生検術や根治手術が多いのも特徴としてあげられると思います。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨・上腕・大腿) 164 2.98 21.80 25.00 77.05
K0462 骨折観血的手術(前腕・下腿・手舟状骨) 92 2.28 10.66 5.43 58.16
K0811 人工骨頭挿入術(肩・股) 88 3.65 23.36 29.55 79.47 PDF
【解説】
当院整形外科での手術の内訳ですが、骨折観血的手術(肩甲骨・上腕・大腿)が最も多くなっています。具体的には大腿骨が137件、上腕が27件でした。いずれも比較的早期に手術を行いますが、大腿骨の患者さんで在院日数が多くなっています。次に多い骨折観血的手術(前腕・下腿・手舟状骨)ですが、具体的には前腕が52件、下腿が38件、舟状骨が2件でした。

下腿の骨折の患者さんも、前腕等の患者さんに比べると在院日数がやや長くなる傾向があります。3番目の人工骨頭挿入術(肩・股)ですが、肩が8件、股が80件でした。一番多かった骨折観血的手術(肩甲骨・上腕・大腿)の具体的な内訳と同じように、大腿骨近位部骨折の患者さんに対しての手術が多くなっています。

早期の手術・リハビリを基本としていますが、高齢で下肢の骨折の患者さんの場合は、在院日数も長くなり、リハビリ病院に転院される割合も比較的多くなっています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 719 1.51 2.73 0.00 74.50 PDF
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 32 1.91 10.31 0.00 69.28
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) - - - - -
【解説】
眼科で最も多い手術は、白内障に対する水晶体再建術です。全身合併症のある症例や手術難易度の高い症例にも対応するため、基本は入院手術(通常は2泊3日)で行っています。しかしここには表示されませんが、日帰り白内障手術も、患者さんの希望と医師の判断が一致すれば、対応しています。

次いで多いのが硝子体茎顕微鏡下離断術です。増殖糖尿病網膜症や網膜剥離、黄斑円孔や黄斑前膜などに対する手術になります。患者さんの年齢と眼の状態により、白内障に対する水晶体再建術と同時に行うことがあります。この硝子体の手術は、機器の進歩もあり、小切開かつ効率のよい手術が可能となり、眼に対する負担も以前より少なくなっています。

いずれの症例も近隣施設からのご紹介で手術をしており、術後は安定期に入れば紹介元に逆紹介させていただき、病診連携を図っています。
耳鼻いんこう科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 30 1.10 6.67 3.33 23.57 PDF
K3932 喉頭腫瘍摘出術(直達鏡) 27 1.26 4.52 0.00 62.15
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 18 1.00 5.94 0.00 56.72 PDF
【解説】
耳鼻いんこう科で最も多い手術は慢性扁桃炎に対する口蓋扁桃摘出術です。また、声帯ポリープや喉頭腫瘍などに対する喉頭直達鏡下喉頭腫瘍摘出術や、慢性副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻副鼻腔手術が次に多いです。そのほか、甲状腺をはじめとした頭頚部腫瘍に対する手術や、癌の手術、慢性中耳炎に対する鼓室形成術、鼻疾患に対する鼻中隔矯正術や鼻甲介切除術なども多く手術しています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 188 1.68 6.43 1.06 73.91 PDF
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 116 1.91 3.05 1.72 62.35 PDF
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 69 1.36 5.78 0.00 71.57 PDF
【解説】
膀胱癌に対する最も多い治療は内視鏡治療(経尿道的膀胱腫瘍切除術)です。膀胱の内視鏡治療は尿道から切除ループの付いた内視鏡を膀胱まで入れて、膀胱腫瘍を切除ループに電気を流して切除します。結石に対しては主に内視鏡による治療(経尿道的尿路結石除去術)と体外衝撃波結石術が中心に行われています。結石の内視鏡治療はレーザーを用いて結石を破砕します。

最近では内規鏡の画像が非常に良くなり、以前より安全で、治療効果が高い手術になっています。前立腺肥大症に対しての手術は殆どが内視鏡手術で、器具の発達に伴い、より安全で低侵襲になっています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 14 0.00 1.36 0.00 70.57 PDF
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 13 1.08 4.00 0.00 64.85
K2193 眼瞼下垂症手術(その他) 12 0.00 1.50 0.00 74.00 PDF
【解説】
眼瞼下垂症手術のなかの眼瞼挙筋前転法は、加齢によって伸びたり機能が落ちてしまった眼瞼挙筋(まぶたを持ち上げる筋肉)を引っ張って瞼板に止め直す手術です。これにより上眼瞼が開きやすくなりますが、時に「目がきつくなった」印象になることがあります。眼瞼下垂症手術のその他の方法とは、主に皮膚や眼輪筋(目を閉じる筋肉)が余剰な事が下垂の原因であるとき眉の下や上で皮膚眼輪筋を切除する方法です。挙筋前転法と組み合わせて施行する事もあります。

皮膚悪性腫瘍の単純切除術は、腫瘍から少し離して切除する手術で、基本的にリンパ節の摘出は行わない術式です。場合によっては、切除した部位に皮膚移植が必要になることもあります。

皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 17 0.06 3.65 0.00 79.47 PDF
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) 14 0.57 1.07 0.00 61.00 PDF
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 12 0.00 1.08 0.00 73.17 PDF
【解説】
手術は全身麻酔に関しては、形成外科にお願いしています。局所麻酔手術では、出血傾向のある患者さんや、頭部、顔面の病変をもつ患者さんにおいては基本的に1泊入院にて経過観察しています。その数が上記表です。外来では、1日 2~4件/日の日帰り手術を平日午後に行っています。その手術件数はもっと多くなっています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K867-4 子宮頸部異形成上皮レーザー照射治療 72 1.00 0.00 1.39 37.50
K877 子宮全摘術 64 1.27 7.89 0.00 48.16 PDF
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 62 3.95 7.92 0.00 33.73 PDF
【解説】
症例数の多い、子宮頚部異形成の円錐切除術は、進行子宮がんを食い止め、女性の妊孕性を保つための大切な手術です。婦人科悪性腫瘍修練施設でもある当院は、当然子宮がん、卵巣癌などの悪性腫瘍手術、治療にも積極的に取り組んでいます。ただ、手術症例数としては、良性腫瘍の子宮筋腫手術が症例総数として多いため2番目でした。

周産期基幹病院である当院は当然周産期救急症例や管理の難しい産科症例を他院から依頼搬送されることも多いため、帝王切開数も多くなっています。この表には現れませんが、骨盤臓器脱に対するメッシュ手術や腹腔鏡による整復術なども実施しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
入院中に、最も多くの処置や検査を行って治療・管理をおこなった病名をもとに、患者数と発症率を集計しています。

【定義】
・対象となる症例を、ICD-10毎に集計しています。
・患者数の数え方は、1入院毎です。同一の患者が2回入院した場合は、2件で集計しています。
・入院契機病名とは、入院のきっかけとなった傷病名を指します。
・異なる・同一の判定はICD-10コードで判定しています。
・発症率は全患者数のうち、該当患者がどのくらいの割合いるかを指しています。
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 10 0.05
異なる 41 0.21
180010 敗血症 同一 96 0.49
異なる 83 0.42
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 83 0.42
異なる - -
【解説】
播種性血管内血液凝固異常(DIC)と敗血症は、DPCで高額な点数が設定されている(入院医療費が高額になる)ため、臨床的に根拠のある診断でなければアップコーディング(不適切な入院医療費請求)を疑われるDPC病名とされています。厚生労働省の平成26年度全国DPC対象病院データ集計では、全症例に対する割合は種性血管内血液凝固異常(DIC)が、0.17%、敗血症は0.56%でした。

当院のデータは、播種性血管内血液凝固異常(DIC)が、0.26(=0.21+0.05)%、敗血症は、0.91%(=0.42+0.49)でした。この指標には表されていませんが、これらの疾患は、60~80歳代の患者さんが多く、地域医療の中核病院として重症の救急搬送を多く受けているためと考えられます。

手術・処置等の合併症での入院はDPC病名と入院契機病名が同一であると考えられます。これは合併症の発症を契機として入院し、元々の病気の関連として治療を受けられているという事です。手術・処置等は、合併症を起こさない様に施行していますが、ある一定の確率で起こり得ます。起こりうる合併症については、出来る限り事前に説明し、同意を頂くように努めています。
更新履歴
2016年9月29日
情報公開